コーチングのテーマを考え始めると、「何を相談するのか」で迷ってしまう。受けてみたい気持ちはあるのに、申込みのページを開いても答えが出ない。話すことを決められないまま、ページを閉じてしまうこともあるでしょう。

「何を相談したいか」を聞かれたら、きちんと説明しなければ。そう考えると、話す前から身構えてしまいますよね。けれど、テーマが決まっていないのは準備不足とは限りません。継続プランでは、今のテーマを確かめるところからセッションを始めます。

テーマの意味と事業の相談で扱う例から、話すことが決まらないときの考え方と最初の一歩の選び方までが分かります。

コーチングのテーマとは?

「テーマを決める」と言われると、事業の先行きを左右するような大きな課題を思い浮かべるかもしれません。日々の仕事で選べずにいることも、対話で扱う範囲に入るんです。

  • テーマが指すもの
  • 継続プランでのセッションの進め方

テーマの意味を、セッションの流れと合わせて見ていきます。

テーマは、その回に扱う話の中心

よく使われる説明では、コーチングのテーマは「そのセッションで扱う話の中心」を指します。ただ、話の中心を考えることと、一人で答えまで出しておくことは別です。自分では見えていないことを、問いを立てながら一緒に考える。コーチングは、そのための対話だと考えているんですよ。

私自身、事業を始めて20年目になります。9年間で2,000人以上の事業相談に携わってきました。

ビジネスコーチングの継続プランでは、次の順番で進めます。対話だけで終わらず、実際に試したあとの振り返りまで含みます。

順番セッションの流れ
1今のテーマを確認する
2ご本人が見ている状況と、使っている言葉を整理する
3型や、前提や、判断のくせを捉える
4方向、または次に試すことを決める
5実際に動く
6次回、結果と違和感を振り返る
テーマは、その回に扱う話の中心。継続プランのセッションの流れ(テーマ確認から次回の振り返りまでの6段階)

継続プランの場合の基本的な流れです。単発セッションは1回で一つの話を扱う受け方で、個別解説はタイプ診断の結果をご自分の仕事や状況に照らして読み解く時間です。目的が違うので、同じようには進みません。

表にある「型」は、人の進み方をアート型・デザイン型という2つの傾向で捉えたものです。どちらかに人を振り分けるためではなく、どう進むとその人の力が出るかを一緒に考えるための見方です。

コーチングのテーマの例(事業で扱うもの)

仕事の話をしたいけれど、どこまで相談できるのか。セッションで扱うのは、次の5つの領域です。ご自分が今考えていることと照らし合わせてみてください。

  • 5つの領域と、扱うことの例
  • コーチングで扱わないテーマ

扱う話と、専門家に任せる話を分けて確認します。

5つの領域と、扱うことの例

領域扱うことの例
自己理解自分の強み、型、無意識に選んでいる頑張り方
方向性事業の次の一歩、やりたいこととできること、優先順位
価値と言葉経験の棚卸し、事業の核、価格や提供価値の捉え直し
意思決定選択肢の整理、決め切れない理由、自分が引き受ける判断
実行次に試すこと、振り返り、次の判断への接続

表の領域名は、ご自分の悩みがどのあたりに近いかを見る目安にしてください。

コーチングで扱わないテーマ

税務・法務・財務など、資格が要る判断や代行はしません。各分野の専門家の領域です。

コーチングは、医療やカウンセリングの代わりにはなりません。

専門的な判断や医療機関での対応が必要なときは、私のところではなく、それぞれの専門家のところへ行っていただきたいんです。

合わないと申し上げているのではありません。目的に合う場所が、ほかにあるということです。

セッションで扱う5つの領域(自己理解・方向性・価値と言葉・意思決定・実行)と、専門家に任せる話(税務・法務・財務、医療・カウンセリング)

コーチングのテーマが決まらない、話すことがないときは

事業は続いているし、頼まれれば仕事も来る。それでも、次に何を選ぶかを自分で決め切れない。そういう方とよくお会いします。やることがあるのと、自分がどうしたいかが見えているのとは、同じではないんですよね。わざわざ話すほどのことがない気がする方もいるでしょう。

  • 決まらないのは、準備不足とは限らない
  • セッションは、言葉を整理するところから始まる
  • 一文にならないときに、手元に置いておくもの

話す内容のまとまり具合だけで、受けるかどうかを決める必要はありません。説明が上手にできるかよりも、ご自分のために何を考えたいのか。そちらを大事にしていただきたいと思っています。

決まらないのは、準備不足とは限らない

申込みのページを開いても動けないとき、「きちんと説明できてから話すものだ」と考えていないでしょうか。

話す内容がまだ整っていないのは、準備不足とは限らないと思うんです。継続プランでは、今のテーマを確認するところからセッションを始めます。

セッションは、言葉を整理するところから始まる

継続プランで整理するのは、ご本人が見ている状況と使っている言葉です。ご自分には今の状況がどう見えているのか。どんな言葉で捉えているのか。コーチングは、答えを持ってきて渡す仕事ではないんです。私がするのは、見え方と言葉の両方を扱う対話です。

一文にならないときに、手元に置いておくもの

受ける前に何か用意したいなら、次の二つをメモに残しておくと話し始めの手がかりになります。

  • 最近引っかかった場面を一つ
  • 決め切れずにいる選択
テーマが一文にならないときに手元に置いておく2つのメモ(最近引っかかった場面、決め切れずにいる選択)

たとえば、やることは決めてあるのに手が止まった日。何の仕事に取りかかろうとしていたのかを書いておくと、その日のことを話すときに使えます。ご自分の事業の説明がしっくりこなかったなら、どこで誰に話したときだったかを残しておくと振り返りやすくなります。

既存の仕事を続けるか、新しい依頼を受けるかで迷っているなら、その選択を書き留めておくと話したいことを思い出せます。

メモを手元に置いたまま、単発セッションの申込みや、ご自分の型を知る診断へ進むこともできます。

テーマの状態で選ぶ、最初の一歩

話したいことが一つ見えてきた方と、ご自分のことから確かめたい方とでは始める場所が違います。

  • 扱いたいテーマが一つあるなら
  • まだ一つに絞れないなら、まず型を知る
  • やりたいこと自体が分からないとき
テーマの状態で選ぶ最初の一歩。テーマが一つなら単発セッション、絞れないならタイプ診断、やりたいこと自体が分からないなら読み物

今考えたいことに合わせて、この3つから選べます。話すことが決まっても、長く続けることまで一緒に決めなくていいんです。

扱いたいテーマが一つあるなら

単発セッションでは、一つのテーマを深く考える時間にしていただきたいんです。基本60分で、話の流れによっては90分から120分になることもあります。区切りのいいところまで注ぎ切るので、時間で中途半端に切ることはしません。単発で終えていただいて構いません。

話せそうだと思えても、すぐに決めなくて大丈夫です。料金と条件まで読んで、ご自分が求めている時間かどうかを確かめてください。継続にするか迷う方も、まず単発セッションからどうぞ。無理に上のプランをすすめることはしません。

まだ一つに絞れないなら、まず型を知る

直感を起点に動くのがアート型で、目的から逆算するのがデザイン型です。誰にでもこの両方があり、人によって比率が異なります。同じ人でも年代や事業の段階によって変わり、仕事と私生活で違う傾向が出ることもあるんですよ。どちらか一方の型に決めるための見方ではありません。

タイプ診断では、仕事とプライベートを分けて答えます。今の答え方から、どちらの進み方が表れやすいかが分かります。相談するテーマを代わりに決めるものではありませんが、ご自分がどう進む人なのかを考える材料になります。

全22問で約3分、無料で登録も不要です。

結果をご自分の仕事や状況に照らして読み解きたいなら、個別解説という受け方もあります。個別解説だけを受けて終えても構いません。

やりたいこと自体が分からないとき

「コーチングで何を話すか」と「人生や仕事で何をしたいか」は、別の問いです。

これから仕事や人生で何をしたいのか、その問いから考えたい場合もあるでしょう。やりたいことがわからないときの考え方では、ご自分の進み方に合わせて手がかりを集める話をしています。

まとめ

テーマは、その回に扱う話の中心です。まだ決まっていなくても、準備不足とは限らないんです。

単発セッションで話す、診断で型を知る、読み物でやりたいことを考える。どれにするか決められないなら、診断でご自分の型を知るところからでも構いません。今のご自分に合う一歩を選んでください。